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諏訪湖の自然と共に・・・ 諏訪湖漁業協同組合

諏訪湖ガイド

諏訪湖ガイド目次

1.諏訪湖の概要

 本州のほぼ中央、長野県の諏訪盆地にあり、概要は下表の通りとなります。

湖面標高 759m
(長野市362m、松本市592m)
流入河川 31河川
(一級河川15、準用河川5、普通河川11)
湖面積 13.3k㎡  周囲15.9km 流域面積 531.2k㎡
最大深度 7.2m 平均深度4.7m  環境基準  COD:3mg/L、全窒素:0.6mg/L、
全リン0.05mg/L
貯水量 62,987,000立方メートル
滞留時間 39日
(琵琶湖2000日・霞ヶ浦200日)
常時満水位 759.145m

【最近の水質状況】(平成19年度速報値・平成20年3月31日フ°レリリース:諏訪地方事務所、諏訪保健所資料より)

調査項目 H19年度(速報値) 平成18年度 水質目標(注) 環境基準
COD(化学的酸素要求量) 5.1 5.5 4.6 3.0
全窒素 0.73 0.71 0.65 0.6
全リン 0.041 0.043 現状水準の維持・向上 0.05

   (注)第5期諏訪湖水質保全計画(平成19年度から平成23年度まで)の水質目標
    *調査地点:湖心・初島西・塚間川沖200mの3地点

 諏訪湖の周囲は、精密産業が盛んな 諏訪市・岡谷市・下諏訪町が取り囲むように位置しており、世界的に有名な企業がいくつも存在しています。 
さらに諏訪湖の東側の八ヶ岳山麓は、高原野菜の栽培が盛んな茅野市・富士見町・原村があります。
また、諏訪湖は標高が高く冬季、全面結氷し“御神渡”が出現します(温暖化の影響で結氷しない年もある)。
公魚釣りも盛んで、秋の錦織りなす紅葉・冠雪した富士山を愛でながらの釣りは格別です。

諏訪湖周辺の地図
諏訪湖概念図
写真 
諏訪市立石公園より諏訪湖を望む
写真 舟が係留されている
初氷と湯煙りの朝(富部漁港)

2.諏訪湖の環境(水質・水辺・湖底)

 高度経済成長期(昭和40年代)、諏訪は東洋のスイスと言われ、製糸業(絹糸)に代わって精密工業が盛んになりました。
これに伴い諏訪湖も工場排水・家庭雑排水・農地等の排水により、窒素・リンを多く含んだ水が流入したため“アオコ”が大発生、水質は最悪の状態となりました。
 このため、国・県・市町村・地域住民が総力を結集し、下水処理施設を完成させ、その結果、現在(平成20年)、諏訪湖周辺の3市、2町、1村における下水道接続率は、約98%となり、水質は大きく改善されております。
しかし、近年ヒシが湖岸から沖にかけて繁茂し、外来魚の格好の棲かとなり、また船の航行等に悪影響を与えています。 
このため、長野県・諏訪湖周辺の市町村・漁協・地域のボランティアが中心となり、年に数回ヒシの除草や湖岸清掃を行なっております。

写真 舟の上からヒシを抜き取る
3人一組になり手で抜き取り除草
写真 船の上には抜き取ったヒシがいっぱい
道具に絡める除草方式

 なお、近年諏訪湖に流入し、堆積した土砂・泥を除去していないため、棲息する魚介類・昆虫類に悪影響を及ぼしている可能性があり、漁協として注意深く見守っております。


3.諏訪湖に棲息する魚貝類・昆虫及び飛来する鳥類

【魚・貝】

 諏訪湖の魚は、鯉・鮒・ワカサギ(公魚)・ウナギ・ナマズ・モロ・オイカワ・ウグイ・ニゴイ・ドジョウ・ヨシノボリ・ヌマチチブ・タナゴ・アマゴ・ヒガイ・カマツカ・手長エビ・スジエビ・メダカ等が棲息しております。

写真
諏訪湖に棲息するイシ貝とシジミ(右)
ウナギの写真
諏訪湖で獲れるウナギ
エビの写真
手長エビ
写真
わかさぎ(大公)6月末撮影

 貝類は、シジミ・カラス貝・イシ貝・タニシ・他が棲息しております。
しかし、近年、貝類が激減したため、貝の体内に産卵する、タナゴ・ヒガイも同時に激減し、滅多に見ることが出来ません。
 外来魚は、オオクチバス・ブルーギルが繁殖しており、市町村・漁協による駆除が実施されております(定期的に“外来魚釣大会”を開催しております)。

写真 外来魚は駆除します
沢山釣りました
写真
体長40cm超のバスも

 また、現在、釣りで人気の高い“ワカサギは、大正4年、水産試験場・漁師等の先人が霞ヶ浦より移入し、下諏訪町 富部地籍の承知川において、苦難の末、見事、卵から稚魚を誕生させ大成功を収めました。
 そして、わかさぎの採卵は、昭和6年から本格的に行なわれるようになり、卵は全国各地の湖沼に送られ今日に至っております。

写真
清らかな承知川河口(高浜地籍)
写真
承知川河口にある
”公魚(わかさぎ)の碑”
写真
諏訪湖の香魚についての説明碑

 この富部地籍の高浜湾は、諏訪湖の“下駄スケート発祥の地”であり、また、諏訪大社秋宮近くにあるスケートリンクで、日本最初の「フィギュアスケート大会」が開催されました。
 なお、高浜付近には水産試験場・諏訪湖博物館等があり、近代の諏訪湖の歩みを知ることができます。

写真下駄スケートで滑る銅像
下駄スケート発祥の地(下諏訪町高浜)
 
写真
日本初のフィギュアスケート大会開催地
(秋宮リンク)

【昆虫類】

 主な昆虫は、オオユスリカ・アカムシユスリカ・ギンヤンマ・ウチワトンボ・オニヤンマ・他が棲息しています。

写真
舟着場で羽化中のウチワトンボ

【鳥類】

 渡り鳥を含めた主な鳥は、マガモ・カルガモ・コガモ・オナガガモ・ヒドリガモ・ホシハジロ・コサギコハクチョウ・ミコアイサ・青サギ・ヒシクイ・カワアイサ・カワウ・オオバン・カイツブリ・オオワシ等です。
 特にこの3~4年、魚を捕食する“カワアイサ・カワウ”がそれぞれ、2500~3000羽、200~300羽と大群で飛来し、わかさぎ・鯉・鮒・ニゴイ・他を大量に食べる(300g~400g/1日一羽といわれている)ため、漁業被害が拡大しています。

写真
大群で狩を行ないワカサギ・ニゴイ
等を捕食する“カワアイサ”
写真
初冬から春先まで北から飛来する
“オオワシ”
写真
静かに小魚を狙う
“サギ”

4.流入河川

 諏訪湖に流入する河川は31河川で、主な河川は、八ヶ岳より上川、南アルプス山系から宮川・霧ヶ峰高原から角間川及び砥川、鉢伏山より横河川、蓼の海より、承知川・千本木川となります。
 各河川とも、イワナ又はアマゴが棲息する清流で、さらに産卵のために“わかさぎ”が溯上する河川でもあります。
また、産卵期には溯上する“わかさぎ”の大群を見ることができます(4末~5月連休頃)。

写真 船の上で作業
網筌を仕掛け採卵用の公魚を捕獲
写真
公魚が網筌に沢山入っている
写真 只今作業中
寒い中、素手での枠詰め作業

5.諏訪湖周辺のガイド

 諏訪地方は古来よりご神徳ある「諏訪大社」上社・下社が鎮座し、7年毎に(寅年と申年)行なわれる“御柱祭”をはじめ、毎年、お舟祭り・新嘗祭・他、各種の祭事が厳かに執り行われております。
<正確な内容を知りたい方は、下記サイトへのアクセスをお勧めします。>

「諏訪大社公式ホームヘ°ージ」http://suwataisha.or.jp/
「御柱際公式サイト」 http://www.onbashira.jp/
写真 
”諏訪大社”上社
写真
御柱祭山出し最大の難所
“木落し場”(下社)
写真写真
御柱祭山出し最大の難所“木落し場”(下社)
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5月の里曳祭を待つ秋宮一之御柱

 また、厳冬期、諏訪湖では“氷点下10℃以下”の日が何日も続きますと、諏訪大社上社の男神様が、下社の女神様にお会いに行くという、神秘的な“御神渡(おみわたり)”が諏訪湖の氷上に出現します。
 この“御神渡”を諏訪市の“八神社”の神官が拝観し「下りまし」(諏訪市の上社側のせりあがりの始まり)と「上りまし」(下諏訪町の下社側の終点)の位置を、類似する過去の位置と照合し、今年の作柄・他を占い、結果を気象庁・宮内庁へと報告する極めて珍しい神事が執り行われます。

写真
諏訪湖の護り神
“八神社”
写真
神官・氏子総代の
御神渡拝観式
写真
下社方面に伸びる
御神渡
写真
見事な氷のせり上がり

 また、下諏訪町に鎮座している諏訪大社春宮近くを流れる砥川右岸に、万治3年(1600年)石工が、お宮の鳥居を作るべくノミを入れたところ血が流れ出したため鳥居を作ることを諦め、替わりに“阿弥陀様”を刻み祀った“万治の石仏”があり、今も地域の人々から阿弥陀様として静かな信仰が捧げられております。

写真 石仏の正面
今もノミの跡が残る“万治の石仏”
写真 石仏の左側面
かつて石仏の背中は童達が砥川で
泳いだ後の格好の甲羅干場
写真 石仏の東部
なぜか親しみを感じる
“エキソ゛チック”なお顔

 諏訪は、江戸時代まで高島藩として、諏訪湖中に浮く城“浮城”の異名を持つ、難攻不落の城として知られ、諏訪氏の居城でした。
高島藩(諏訪藩)は全国的に見て「百姓一揆」が一度も起こらなかった藩としても知られております。
 このことは、高島3万石の小藩ながら、殿様が新田開発等を行うなど善政を行っていたためといわれております。
また、徳川家康の六男、忠輝は余りにもキレ者だった故に、家康に恐れられ預けられの身となり、90歳を越えその生涯を閉じた地として知られております。

写真 天守閣を南側から望む写真 北側から見た天守閣
小さいながらも難攻不落を誇った諏訪3万石の高島城 かつては、この石垣まで諏訪湖の波が押し寄せていた

 そして、高島藩では“諏訪流鷹狩”の秘術を伝承するために、優れた鷹匠を藩内に何名か召抱え、その技術を伝承しておりました。
現在は、その流れを伝承している鷹匠は僅かとなりましたが、関東方面に何とか継承されているようです。
 こんな言い伝えがあります。
江戸時代、雪が降った朝、殿様が現在の下諏訪町富部地籍に鷹狩に来られた時、突然、鷹が鷹匠の手元より飛び去り、程よい止まり木に止まったため、これを見た殿様が「そこの地に庵を構え鷹の面倒をみよ」と鷹匠に命じたため、現在もその子孫のご家庭では屋敷を大切に管理しております。

写真
晩秋の鷹匠の佇まい
写真
雪景色の佇まい

 昭和24年から、諏訪湖では、8月15日に諏訪市の初島を中心に“諏訪湖祭湖上花火大会”が開催されています。
(協賛:市民花火協賛者・協賛各社、他。 安全確保:警察・交通・消防・他の各機関が協力)。
 そして、9月の第一土曜日には“新作花火大会”が開催され、多くの人々が往く夏を惜しみつつ、その美しさを愛でております。

写真 花火スターマイン写真 花火 水上スターマイン写真 花火 ナイヤガラ写真 スターマイン
  諏訪湖上ならではの“水上大スターマイン・大ナイヤガラ瀑布”など、
38セット、4万発以上が打ち上げられ、その美しさに観衆もウットリです。

 諏訪湖の東には赤岳を主峰とする登山のメッカ、八ヶ岳が聳え、その山麓には高原野菜で有名な茅野市・富士見町・原村があります。
またその山麓一帯は縄文時代に大繁栄した尖石遺跡・井戸尻遺跡・他が沢山あります。
さらに、北東には蓼科山を中心とする栂等の樹林で覆われた“北八ヶ岳”が広がり、自然が作り出した“坪庭”、針葉樹林が縞状に枯れる“縞枯山”、亀甲形の模様が池の底に出現する“亀甲池”等、変化に富んだ山容が広がっております。
南には、南アルプスの最北端に位置する、守屋山・すずらんが咲き乱れる入笠山があり、これらを訪れますと、マイナスイオンをたっぷりと浴び、鋭気を養える素晴らしい自然環境に接する事ができるでしょう。


写真
6月末の七島八島湿原
写真
初冬の柿の里のたたずまい
 (下諏訪町富部)
写真
夜明けの富士と諏訪湖
(下諏訪町より)

 目を湖の北東側に移しますと、グライダーの練習場・スキー場・レンゲツツジ・ニッコウキスゲ・マツムシ草が咲き競う“白樺湖・車山・霧ヶ峰・七島八島・美ヶ原”の各高原が広がり、春夏秋冬、全国各地より多くの観光客の方々が訪れます。

写真 つつじの花
6月末咲き誇るレンゲツツジ(霧ヶ峰)
写真 ニッコウキスゲの花
7月の霧ヶ峰高原を代表する花“ニッコウキスゲ”

6.温泉ガイド

 諏訪地方は、古来より温泉が豊富に湧出しております。 
下諏訪温泉・上諏訪温泉・蓼科温泉は歴史が古く、武田信玄の隠し湯も幾つかあります。
特に、江戸時、中山道・甲州街道の交点として、下諏訪宿がたいそう賑やかな宿として栄えました。
諏訪市も、高島(諏訪)藩のお殿様が日常的に温泉を使われました。
 また、製糸業が盛んだった頃、大浴場(千人風呂)を従業員の厚生施設として設けた企業があり、当時としては画期的なことでした(現在も利用できます)。
  そして、諏訪湖の中に熱湯が湧出していた“七ッ釜”は、水遊びの子供たちが“と
うもろこし”を棒につるして茹でて、遊び疲れた後の空腹の足しにした懐かしい時代もありました。

 ともあれ、登山・高原等の観光の締めくくりは、数多くあるホテル・旅館・民宿・銭湯・足湯にて、泉質の良い温泉につかり疲れをほぐされたらよいでしょう。
  〈参考:諏訪湖温泉旅館組合ホームヘ°ーシ゛  http://www.suwako-onsen.com
  〈参考:下諏訪温泉公式ホームヘ°ーシ゛    http://www.shimosuwa.com/
  〈参考:蓼科温泉旅館組合公式ホームヘ°ーシ゛ http://tatesina.com/


写真写真
諏訪湖湖畔の間欠泉(七ッ釜)と足湯
写真
シルバーウイークで賑わう足湯
諏訪特産のカリン(マルメロ)も色付く
 

諏訪湖漁業協同組合

〒392-0010
長野県諏訪市渋崎1792-374
TEL 0266-52-4055