諏訪湖の自然と共に・・・ 諏訪湖漁業組合

諏訪湖漁業協同組合について

  諏訪湖の漁業や環境の現状、業務状況等について、平成31年度総代会(令和元年5月17日開催)
  に報告しました業務報告資料に基づき概況をお示しします。

 ☆平成30年度(平成30年2月1日~平成31年1月31日) 事業概況
   平成28年に発生したわかさぎ等魚類の大量死は、諏訪湖の生態系に大きな影響を及ぼしており、
  漁獲量だけでなく漁獲の内容も含めいまだに回復しておりません。
   わかさぎやこい・ふなばかりでなく地域住民に親しまれてきた諏訪湖特産のえびやもろこ等の小
  魚までも姿が見えなくなっています。大量死以後、諏訪湖漁協では魚介類を復活させるべく放流な
  ど漁協としてできる範囲での増殖を行ってきました。その結果、わかさぎ漁獲量は少しづつ戻りつ
  つあります。
   しかしながら放流等の手段を講じても、魚介類が復活・生息できる基盤となる場所が現在の諏訪
  湖には失われております。諏訪湖の現状は、沈水植物帯や入り江状の地形(エゴ)の喪失、湖岸の
  改変、生物にとって重要な水辺移行帯の喪失など、魚介類の安息場所がほとんどなく、漁獲量の回
  復には魚介類の生息・産卵場所、隠れ場となり得る湖内環境の整備が推進されなければならないと
  考えます。
   大量死の原因は貧酸素水の発生とされていますが、なぜ発生し、なぜ滞留するようになっている
  のかについての検討や直接的な貧酸素対策についてはあまり進んでいないように感じられます。湖
  内増殖環境の整備が、漁業権免許の根幹にある漁場計画や河川管理者による河川整備計画へ適切に
  反映されるよう所管行政部局の対処を強く要望します。
   豊かな諏訪湖を回復させるため、漁協としても努力を続けていきます。

  《 販売事業》

    漁協として可能な増殖の努力を実施しているものの、どじょうやむろ(もろこ等)は漁獲が見
   込めない状況にあり、ふなやえびについても低いレベルに留まっています。公魚等大量死発生の
   影響を大きく受けた平成29年とほぼ同様の状況にあり、湖内の魚類資源は未だに回復していま
   せん。
    魚介類取扱い状況からも窺えるように魚類資源が回復していないことが遊漁者の動向にも影響
   を及ぼしています。

  《公魚(わかさぎ)卵生産販売事業》

    平成30年春のわかさぎ遡上量は、平成28年の大量死以前の1/2にも達しない状況であり、加え
   て溯上した雌の比率が例年に比べ極端に少なく、採卵事業は難航を極めました。結果として自湖
   放流分9億粒は確保できましたが、卵の出荷はできませんでした。
    食害鳥(カワウ・カワアイサ)の追払いは例年のとおり実施しましたが、カワウの増加に加え
   若干ではあるものの残留するカワアイサが増加傾向にあるため、個体数の削減を図る施策が喫緊
   の課題です。
    なお、平成31年春期の採卵は例年の1/2程度ではありましたが、自湖放流分を昨年同様に確保
   でき、併せて2年ぶりの卵出荷を行うことができましたが、受注全量を賄うことはできませんで
   した。

 《指導事業

   (ア)増殖事業

     公魚自湖放流分を中心に、うなぎ・うぐい・むろ等の稚魚放流やこい・ふなの採卵育苗後の
    稚魚放流を行うとともに、2河川で産卵床造成を実施しました。

     公魚等大量死以後、放流用種苗の手配を進めていますが、供給可能な魚種は限られており、
    種類によっては放流が難しくなっています。

   (イ)漁場管理

     漁場環境の改善・回復に向けて、ヒシの除去等により漁場環境の整備を図っています。さら
    に公魚等大量死のような漁業への重篤な影響の未然防止のため水質監視を行うとともに、貧酸
    素対策の推進に資する目的で民間企業や信州大学等とともに技術開発を行っています。

   (ウ)漁場対策・外来魚対策

     食害軽減対策として、魚食性鳥類のカワアイサやカワウ等の追払い、電気ショッカー船や刺
    網による外来魚の駆除等を実施しました。

☆平成31年度事業計画

  平成28年の魚類大量死は諏訪湖の生態系にいまだに大きな影響を与えており、時間の経過とともに
 これまで気付けなかった新たな影響として確認されることも起きています。
  諏訪湖の課題は広範囲に亘っていますが、諏訪湖漁業の復活に向け、以下の具体的推進項目に関し
 実効ある対策について検討・実施します。
  併せて、漁協のみでは困難な対応策については関係機関の対処を強くお願いしたい。 

   (1)湖底の貧酸素水塊解消策

   (2)諏訪湖内に魚介類が生息できる環境を創出する

   (3)外来魚及び魚食性鳥類による食害防止対策の実施

   (4)ヒシ等水草の異常繁茂(防止)対策

 

諏訪湖漁業協同組合

   役員(非常勤)   代表理事組合長  武居 薫       理  事  濵 國夫
             専務理事     藤森重利       理  事  吉澤七男
             理事・漁場管理者 林 紀明       代表監事  松倉幸弘
             理  事     原  宏       監  事  小松千章
             理  事     笠原一俊       監  事  共田正夫

住所

   諏訪湖漁業協同組合 (諏訪湖漁協漁業センター)
    〒392-0010 長野県諏訪市渋崎1792-374
    TEL 0266-52-4055  FAX 0266-53-7142

 

諏訪湖漁業協同組合

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営業時間:7:00-11:00
定休日:毎週 水曜・日曜